胚の凍結と融解

胚一つひとつの特徴に合わせた個別凍結。
胚の凍結融解後の生存率は98%以上を誇っています。

徹底した管理と繊細な個別処置

採卵後、受精し発育した胚は、様々な理由によって新鮮胚移植を行わない場合や胚移植後に余剰胚がある場合は、凍結して保存することができます。当クリニックでは、Cryo top(クライオトップ)という凍結デバイスを用いた、超急速ガラス化保存法を長年採用しています。

胚の凍結には、-196℃の液体窒素を用います。

当クリニックの凍結融解技術の特徴

徹底した凍結融解液の管理

当クリニックでは、使用するすべての凍結融解液のpH・浸透圧・エンドトキシン濃度測定による品質管理を行っています。また、凍結融解処理では、処理時の溶液中の温度が凍結融解液の反応速度に影響するため、当クリニック独自の細かな使用方法を設定し管理しています。

胚一つひとつの特徴に合わせた個別凍結

一般的に凍結および融解処理の手順は、メーカーから推奨手順が提供されており、最初の液には何分、次の液には何分というようにすべての胚を同じ時間設定で処理しますが、実際には個々の胚それぞれが凍結または融解液での反応が異なります。
当クリニックでは、それぞれの胚の反応をきちんとモニタリングし、過少または過度な処理時間を回避し、胚に与えるストレスを軽減するために胚一つひとつの特徴に合わせた時間設定で個別に凍結しています。

初期胚でも胚盤胞でもどの胚発育の時期でも凍結可能

現在までに、2万5000個以上の胚を凍結保存し融解しています。この中には、患者様の治療に沿って初期胚から胚盤胞までの様々な段階での凍結保存が含まれており、どの発育段階の胚もほぼ100% 損傷なく保存できています。実際に、過去5年間の凍結融解後の胚生存率は、98%以上を維持しています。

当クリニックにおける凍結融解後の胚生存率

凍結保存記録の徹底管理

当クリニックでは、多くの患者様の胚を凍結保存しています。そのため、個々の凍結保存胚の取り間違いを起こさないようにするために、患者様の胚の情報を徹底して管理しています。まず、胚を直接保存するCryo topは5色使用し識別番号、氏名、tube番号をそれぞれ2ヶ所記入し、Cryo topを収納する容器も5色のタグを使用し識別番号、氏名、日付を2ヶ所に記入しています。そして、これらすべての情報は、専用の凍結記録用紙を作成し管理し、なおかつ専用のデータベース上でも管理しています。

専任の情報処理専門のスタッフがデータ入力を担当。

診療スケジュール
Schedule

完全予約制・初診は平日のみ

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