不妊治療が保険適用になったことで、窓口での支払いは原則**「3割負担」**となりました。しかし、すべての治療が無条件で保険になるわけではありません。「年齢」や「回数」には明確なルールがあります。
後悔しない治療計画を立てるために、まずは基本の仕組みを押さえましょう。
1. 保険適用の「対象」となる治療は?
不妊治療は、大きく「一般不妊治療」と「生殖補助医療」に分けられます。
一般不妊治療(年齢・回数制限なし)
・タイミング法
・人工授精
生殖補助医療(年齢・回数制限あり)
・体外受精(IVF)
・顕微授精(ICSI)
・胚培養
・胚凍結保存
・胚移植
当院では、これらすべての基本工程を保険診療として実施可能です。
2. 知っておくべき「年齢」と「回数」の条件
最も注意が必要なのが、体外受精などの**「生殖補助医療」における制限です。この制限は「治療開始時の女性の年齢」**によって決まります。
| 治療開始時の年齢 | 保険で受けられる回数(1子につき) |
| 40歳未満 | 最大6回まで |
| 40歳以上43歳未満 | 最大3回まで |
| 43歳以上 | 保険適用外(全額自費) |
※回数は「胚移植」の回数でカウントされます。
※回数は「胚移植」の回数でカウントされます。※出産(または妊娠12週以降の死産)に至った場合は、回数がリセットされ、第2子以降で再び上限まで保険を使うことができます。
3. 「保険」と「先進医療」を組み合わせる仕組み
不妊治療には、保険診療の枠組みには入っていないものの、厚生労働省が認めた最新の治療法(先進医療)があります。通常、保険診療と自費診療を混合することは禁止されていますが、この「先進医療」に限っては保険診療と併用することが認められています。
当院で実施可能な先進医療の例
・タイムラプス撮像法: 胚を外に出さずに24時間観察できるシステム。
・SEET法: 胚移植の前に受精卵の培養液を子宮に戻し、着床を促す方法。
・ERA・EMMA・ALICE検査: 子宮内膜の受容能や環境を詳しく調べる検査。
4. 実際の費用負担を抑える「高額療養費制度」
保険適用の最大のメリットは、窓口負担が3割になることだけではありません。1ヶ月に支払う医療費の上限が決まっている**「高額療養費制度」**が利用できる点にあります。所得によって上限額は異なりますが、例えば一般的な年収世帯であれば、1ヶ月の自己負担額が約8万円〜9万円程度で済むことが多いです。高額な体外受精を行う月でも、この制度によって経済的なハードルが大きく下がります。
最適な「治療の選択」をサポートします
保険適用によって治療が身近になった一方で、「自分にとって最適な治療はどれか」「回数制限がある中でどう進めるべきか」といった戦略的な判断がより重要になっています。アイブイエフ詠田クリニックでは、JISART基準の厳格な品質管理のもと、保険診療の範囲内で最善を尽くすことはもちろん、必要に応じて先進医療を組み合わせたオーダーメイドの治療提案を行っています。
費用や制度について不明な点があれば、当院の受付窓口やカウンセラーまでお気軽にお尋ねください。
アイブイエフ詠田クリニック
診療部長 詠田真由




