体外受精(IVF)とは?ステップアップのタイミングと治療の流れを徹底解説

「人工授精を何回繰り返すべき?」「体外受精って、具体的に何をするの?」 そんな疑問や不安を抱えている方へ。
体外受精は、身体の外で受精を助け、健やかに育った受精卵を子宮に戻す、現在最も確実性の高い不妊治療です。
福岡・天神で長年、高度生殖医療を提供している当院のプロセスをご紹介します。


1. ステップアップを検討すべき「3つのタイミング」

治療を長引かせないためには、あらかじめ「期限」や「回数」を決めておくことが大切です。

①人工授精を6回行っても妊娠に至らない場合 統計的に、人工授精で妊娠する方の約9割は6回目までに結果が出ています。それ以上の継続は、妊娠率の上昇は期待できません。

②女性の年齢が35歳、40歳という節目を迎える場合 卵子の質・数は年齢とともに変化していきます。「少しでも若いうちに良質な胚を凍結しておく」ことが、将来の出産率を大きく左右するかもしれません。

③検査で明らかな原因(卵管閉塞や重度の男性不妊)がある場合 この場合は、タイミング法や人工授精など6回待たずに体外受精を選択することが、最短距離での妊娠に繋がる可能性が高いです。


2. 体外受精(IVF)の具体的な5ステップ


当院では、JISART基準の安全管理体制(取り違え防止の徹底など)のもと、以下の工程を進めます。


ステップ①:卵巣刺激(採卵の準備)

飲み薬や注射を使い、複数の卵子を育てます。当院では患者様の発育卵胞、ホルモン値、卵巣予備能(AMH)に合わせた「個別化医療」を行い、なるべく体に負担が少なく、かつ質の良い卵子が採れる刺激法を選択します。とくに採卵後、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)にはならないよう安全第一で管理を行います。


ステップ②:採卵・採精

腟から超音波で骨盤内を確認しながら細い針で卵子を採取します(採卵)。当院では痛みへの配慮を徹底し、麻酔科医の立ち合いで痛みの管理をします。また、経験豊富な医師が短時間で確実に採卵を行います。同時にパートナーには精子を提出していただき、運動能の高い精子を回収します。

ステップ③:受精(IVF または 顕微授精)

顕微授精(ICSI): 非常に細いガラス管を使い、一つの精子を直接卵子に注入します。非常に細かい作業で高度な技術を要します。
通常の体外受精(IVF): 同じ空間で卵子の周りに精子を振りかけ、自然な受精を待ちます。受精障害(何らかの理由で精子が卵子に入れない)がある場合、受精が成立しないこともあります。

ステップ④:胚培養(受精卵を育てる)

受精卵は分裂を繰り返し「胚」となり、専用の培養器(インキュベーター)で数日間育てます(培養)。当院の「NGT LAB」では、最新のタイムラプスシステムを導入し、胚を外の空気に触れさせることなく、24時間最適な環境で胚の成長を高画質で見守ることができます。胚の成長を確認し、分裂の速度や細胞の密度を確認し、質の高い胚を選別します。


ステップ⑤:胚移植・凍結保存

育った胚を子宮に戻します(胚移植)。採卵後、数日後に胚移植をする新鮮胚移植もありますが、当院では多くの場合、一度胚を凍結し、改めて子宮内膜の状態を整えてから胚移植をする凍結融解胚移植を行っています。1回1回の移植を大事に進めます。


3. アイブイエフ詠田クリニックの「技術の差」が結果を変える


・体外受精は、どのクリニックで行っても同じというわけではありません。

JISART認定の信頼: 培養室の衛生管理や技術者の教育が世界基準で保たれているか。
ラボの観察力: 胚培養士が、受精卵のわずかな変化を見逃さず、最適な判断を下せているか。
管理胚培養士の存在:専門的知識を持った全国に30名程しか認定を受けていない培養士になります。管理培養士がいる施設では知識、技術、教育環境が整っています。当院は、これらの「目に見えない品質」に徹底的にこだわり、一組でも多くのカップルの夢を叶えるために心血を注いでいます。


ステップアップは「前向きな選択」です

体外受精への移行は、決して「最終手段」という消極的なものではなく、「赤ちゃんに出会う確率を最大化するための前向きなステップ」です。ご不安なことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。


アイブイエフ詠田クリニック
診療部長 詠田真由